この章では、あなたがWebプロモーションを行うにあたっての、状況や課題を今一度認識いただこうと思います。
まず、マーケティング現場のあるある話。例えばWebプロモーションを実施する際、パワーポイントやエクセルで「媒体ごと」のレポートを代理店が提出し、担当者は30分ほどで確認します。
もしかして、そのレポートを基に上長へこのような報告をされていませんか?
ここで問題です。
どんな報告をすると「経営判断ができるレポート」になるでしょう?
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実は、こんな報告をいくらしても、真に「経営判断ができる」レポートにはなりません。
まぁまぁ。しかし「なぜ、そう言われてしまうのか」考えたことはありますか?
では、少しかみ砕いてご説明いたしましょう。
複数の媒体に広告を出稿、あるいは複数の代理店に運用をまかせていると、各々から個別にレポートがあなたのお手元に届きますよね?
そして、図で表すと、このように個別に成果をレポートしていることになります。
では問題です。
これで何件の獲得が発生したと思いますか?
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残念!それが「ズレた報告」の正体なんです。なぜかというと…
本来はこういったフローでCVしている可能性だってあるわけですよね。
これだと実際はCV1件なのに、媒体ごとで管理してしまうとCV3件…なんてことが生じてしまいます。上司の顔色がすぐれないのは「ココが原因」です。
じゃあ、これを「実際の獲得件数」になるように整理したいのですが、すでにいろいろ混じった結果なので難しい…。例えば「ミックスジュース」を「りんごとバナナに分解してください」と言っても無理ですよね?
そう。だから「そもそも、この状態でデータを管理」できれば施策ごとの役割が明確になります!
例えばこんなレポートが生成できるとすれば…「SNSがキッカケで認知して、リターゲティングバナーで興味を持ち、最後に検索で獲得に至った」ということがわかりますね?
これが「プロモーションをストーリーで考える」ということなんです。
レポート上でも「初回接触」や「間接効果」などが見えるようになります。
たとえば、広告施策に100万円使っていたとしましょう。
その100万円の広告で100件取っていたつもりが、そのうち20万円分は何にも寄与してないと分かれば、「本来は80万円で100件獲得できていた!」というような「本当の成果」が見えるようになるんです。
これをビジネス用語で「投資対効果」と言います。
はい。この状態なら、あなたは「獲得1件あたり、この金額でできました」と報告できるようになります。本来、上司がほしいのは「そっちの報告だった」んですよ。
以上で「第一章:状況と課題を知る」はおしまいです。あなたの現在の状況は大丈夫ですか?さて、今のお話で、次の課題が出てきました。第2章では、この内容を紐解いていきましょう。