Web広告とは?種類や仕組み、選び方のポイントを徹底解説

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Web広告とは、Web上で出稿する広告全体の総称です。Web広告はさまざまな種類があり、いずれも特徴や費用が異なります。

広告の効果を高めるためには、広告の種類を理解したうえで、ターゲットに合わせた媒体選びが重要です。

本記事では初めてWeb広告を利用する方、オフライン広告などからWeb広告に移行する方に向けて、Web広告の概要やメリット、注意点、種類などについて網羅的に紹介します。Web広告について理解を深め、効果的な活用方法を学びたい方はぜひ参考にしてください。

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この記事で分かること
  • Web広告の定義と重要性
  • Web広告の主なメリットと注意点
  • Web広告の種類と特徴、費用の目安
  • 成果を上げるWeb広告の選び方

Web広告とは

Web広告とは、インターネット上で表示される広告のことです。リスティング広告、ディスプレイ広告など、さまざまな種類があります。

これらの広告を効果的に活用するためには、Web広告の重要性や掲載できる媒体の特徴を把握することが大切です。各媒体の特性を理解し、目的に合った広告手段を選ぶことで、より高い成果が期待できます。

Web広告の重要性

インターネットが普及した現代において、Web広告はターゲットに対して効果的にアプローチする重要な手段です。

総務省の「情報通信白書」によると、Web広告の市場規模は年々拡大しており、現在はテレビメディアの広告費の2倍近くにまで成長しています。

また、Web広告は、ユーザーの年齢や性別、趣味、関心に基づいて広告を配信できることが特徴です。これにより、自社の商品やサービスにマッチするユーザー層へ効率よくアプローチできます。
参考:総務省|令和5年版 情報通信白書|広告

Web広告を掲載できる媒体

Web広告は、さまざまな媒体に掲載でき、それぞれ特徴が異なります。以下はWeb広告が掲載できる代表的な媒体です。

  • 各種検索エンジン
    GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンは、検索結果の上部や下部に広告を表示できます。 代表的なものとしては、テキストのみのリスティング広告や商品画像を使ったショッピング広告があります。
  • 動画プラットフォーム(YouTubeなど)
    YouTubeなどの動画プラットフォームは、動画の前後や途中に広告を挿入できます。また、関連動画や検索結果の一覧にも広告を表示することが可能です。
  • SNS(X、Instagram、LINEなど)
    X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSは、各SNSプラットフォームの特性に応じた広告が掲載可能で、ユーザーの関心や行動履歴に基づいた広告表示が可能です。
  • Webメディアのバナー広告枠
    各種Webメディアのサイドバーなどに用意されている広告枠に掲載できます。 ディスプレイ広告のほか、直接メディアと契約して広告を表示することも可能です。

Web広告のメリット

Web広告には、主に以下のようなメリットがあります。

  • 自社商品に興味がある人に絞って配信可能
  • 大きな予算を割けなくても始められる
  • 効果計測がしやすい
  • 掲載の停止や広告内容の修正が柔軟にできる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

自社商品に興味がある人に絞って配信可能

Web広告は、ユーザーの情報や行動データを活用することで、特定の属性や行動に基づいたターゲティングが可能です。これにより、自社商品に興味がある人に絞って広告を配信することが可能です。

例えば、特定のキーワードで検索したユーザーや、関連するWebサイトを閲覧したユーザーに対して広告を表示することができます。また、年齢、性別、居住地域といった属性情報を用いてさらにターゲットを絞り込むことも可能です。

このような精密なターゲティングにより、広告の効果を大幅に向上させ、限られた予算内でも効果的なマーケティングを実現できます。

大きな予算をかけずに始められる

Web広告は、予算のかかるマス広告と比べて少額からでも始められます。例えば、リスティング広告(検索連動型広告)やディスプレイ広告(バナー広告)は、1日あたり100円や1クリック数円から出稿できます。

小規模なビジネスや新規事業でも手軽に広告運用をスタートできるため、試験的な運用にも有効です。成果が出始めたら徐々に予算を増やすなど、柔軟に調整するといいでしょう。

効果計測がしやすい

Web広告では、ユーザーの反応をほぼリアルタイムで測定できます。測定できる指標は表示回数やクリック数など多岐にわたり、それらを分析することで広告のパフォーマンスや広告効果の評価に役立ちます。

また、得られた分析結果に基づいて、広告内容や配信設定を迅速に最適化できることもWeb広告ならではの強みです。

掲載の停止や広告内容の修正が柔軟にできる

新聞広告やテレビ広告、看板広告は、掲載後すぐに修正や停止をすることが難しいですが、Web広告なら出稿期間中でもクリエイティブの修正やターゲット属性の変更が可能です。

ユーザーの反応を確認しながら状況に応じて調整できるため、A/Bテストの実施も簡単です。効果の高い広告はより多くの予算を割り当て、効果の低い広告は停止するといった、柔軟な予算配分もできます。

このように、Web広告ではほかの広告よりもスピーディーPDCAサイクルを回すことができます。

Web広告の注意点

Web広告はメリットだけでなく、以下のような注意点もあります。

  • 競合性が高いと単価が高額になる可能性がある
  • 成果の最大化に専門知識が必要
  • 露出を増やしすぎるとマイナスな印象を与える可能性がある

それぞれ見ていきましょう。

競合性が高いと単価が高額になる可能性がある

Web広告は少額から始められますが、競合が多い分野では広告単価が高額になる可能性があります。

特にリスティング広告は、検索ボリュームの大きなキーワードや競合性の高いキーワードのクリック単価が高騰しやすく、この傾向が顕著です。

ほかにも「保険」や「不動産」などの競争の激しい業界では、1クリックあたりの費用が数千円に達することもあります。

そのため、競合が多い分野で効果的に広告を運用するには、費用対効果の高いキーワードの選定が求められます。また、ユーザーを獲得するために広告文やランディングページの質を高めることも大切です。

成果の最大化に専門知識が必要

前述したとおり、Web広告は効果計測をしやすい施策ですが、得られた結果から効果的な改善策を立案して実行に移すためには、専門的な知識やスキルが求められます。具体的には、各広告媒体の特徴や指標の見方、マーケティング全般の知識が必要です。

こうした専門知識を持つ人材は、社内で育成することも可能ですが、例えば広告代理店やフリーランスのマーケターなど外部の専門家に依頼するという選択肢もあります。

露出を増やしすぎるとマイナスな印象を与える可能性がある

Web広告では、露出を増やしすぎると、ユーザーにマイナスの印象を与える可能性があります。

Web広告に対して「しつこい」「コンテンツの邪魔になる」といった負の感情を抱いているユーザーは少なくありません。こうしたユーザーに対して頻繁に広告を表示し続けると、ブランドイメージが悪化する恐れがあります。

広告を運用する際は、表示回数に制限を設けたり、ユーザーの興味に合わせた広告内容に最適化することが重要です。ほかにも、広告以外のコンテンツマーケティングにも力を入れ、ユーザーに価値を提供することで、自然な形でブランドの認知度を高められます。

Web広告の種類|仕組みと費用の目安

ここでは、主要なWeb広告の種類ごとに仕組みや配信方法、費用の目安を解説します。なお、実際の費用は業種やキーワードなどによって大きく変動するため、金額はあくまで目安として参考にしてください。

リスティング広告

リスティング広告

リスティング広告(検索連動型広告)は、GoogleやYahoo! JAPANといった検索エンジンで検索結果ページに表示されるテキスト広告です。ユーザーが検索したキーワードに関連する広告が表示されるため、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできます。

費用はクリック課金制(CPC: Cost Per Click)が一般的で、ユーザーが広告をクリックするたびに費用が発生します。総費用は「CPC(クリック単価)×クリック数」で算出されるため、予算のコントロールが容易です。

クリック単価は業種や競合状況によって大きく異なりますが、おおよそ50円〜1,000円程度です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に掲載される画像・動画・テキスト広告です。代表的なものとして以下の広告が挙げられます。

  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)
  • Yahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)
  • YouTube広告

課金形式には、クリック課金、インプレッション課金、コンバージョン課金などがあります。Googleディスプレイネットワークの場合、単価目安は以下のとおりです。

  • クリック課金(クリックされるごとに費用が発生):50円〜100円ほど
  • インプレッション課金(表示回数で課金):10円~500円ほど(1,000回表示あたり)
  • コンバージョン課金(コンバージョン発生時に費用が発生):設定したコンバージョン単価×コンバージョン数で算出

ショッピング広告

ショッピング広告

ショッピング広告は、商品の画像や価格、店舗名などを検索結果に表示する広告です。

主にECサイトの広告に使用され、ユーザーの検索キーワードに応じて、リスティング広告よりも上部に表示されます。画像や金額、商品名、会社名といった情報も記載されるため、視覚的にユーザーの目に留まりやすいことが特徴です。

課金方式はクリック課金制(CPC)が採用されており、クリックごとに費用が発生します。クリック単価はおおよそ10円〜30円程度です。リスティング広告よりも安価なのは、出稿する企業がまだ少なく、比較的低コストで運用できるからです。

また、Googleショッピング広告には「無料リスティング」と呼ばれる費用がかからない掲載枠も存在します。

動画広告

動画広告
引用:動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

動画広告は、YouTubeやその他の動画プラットフォームで、コンテンツ閲覧中に再生される広告です。視覚と聴覚の両方にアプローチできるため、ユーザーの印象に残りやすい点が特徴です。そのため、ブランド認知の向上や商品の記憶に強い影響を与える傾向があります。

YouTube広告には、動画コンテンツ内に表示されるインストリーム広告と、Webページやアプリ内で表示されるアウトストリーム広告があります。ほかにもInstagramやFacebook、TikTokといった、さまざまな媒体で配信可能です。

課金形式には、クリックごとに費用が発生するCPC(Cost Per Click)、1視聴ごとに課金されるCPV(Cost Per View)、表示1,000回ごとに費用がかかるCPM(Cost Per Mille)などがあります。それぞれの相場は以下のとおりです。

  • CPC:10〜1,000円
  • CPV(Cost Per View):2~150円
  • CPM(Cost Per Mille):200~600円程度

SNS広告

SNS広告

SNS広告は、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などのSNS上で、フィードやストーリーズに表示される広告です。ユーザーの属性や行動履歴に基づき、精度の高いターゲティングが可能です。

課金形式の種類や金額は以下のとおりです。

  • CPC:24~200円/1クリック
  • CPM(Cost Per Mille):100〜1,000円/1,000回表示
  • アプリインストール課金:100~250円/1インストール
  • CPV(Cost Per View):4~150円/1再生
  • CPE(Cost Per Engagement):40~100円/1エンゲージメント

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告
引用:A8.net

アフィリエイト広告は、あらかじめ設定したコンバージョンが達成された場合にのみ費用が発生する広告です。成果報酬型広告とも呼ばれます。

広告主は、代理店やASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を介してサイト運営者に広告を掲載します。

成果に応じて1件あたり数百円〜数万円の報酬が発生する仕組みですが、業界や商材ごとに成果報酬単価はさまざまです。初期費用や月額費用などが発生する場合もあります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、記事やコンテンツに溶け込む形で表示される広告です。ユーザビリティを下げることなく訴求できることが特徴で、6種類に分かれています。

  • インフィード型:ニュースサイトやブログなどのメディア内に一般記事に溶け込む形で表示される「PR」表記付き広告
  • ペイドサーチ型:GoogleやYahoo!の検索結果内に表示されるリスティング広告
  • レコメンドウィジェット型:記事を読んだ後に「この記事もおすすめ」と表示される広告
  • プロモートリスティング広告:「Amazon」などのサイト内の検索結果に表示される広告
  • ネイティブ要素のあるインフィード型:ディスプレイ広告のようにメディア内の記事と相性が良い広告を配信する形式
  • カスタム型:「LINE」のような特定のアプリ内に表示される広告

広告費用はCPCやCPMのほかにも、想定クリック数とクリック単価に基づく期間契約型もあります。具体的な金額は媒体によって異なります。

タイアップ広告

タイアップ広告は、メディアのコンテンツとして配信される広告です。代表的な例として、第三者が自社製品の活用事例を記事形式で紹介するケースがあります。客観的な立場から情報を伝えるので、広告感が少なく、ユーザーからの信頼を得やすいのが特徴です。

タイアップ広告には、掲載費用に加えてコンテンツ制作費用が必要です。掲載先の規模が大きいほど費用が高くなり、100万円〜数百万円に達することもあります。そのため、顧客単価やコンバージョン率を考慮したうえで、費用対効果を見極めて、ターゲットに最も影響を与えやすいメディアを選定することが大切です。

デジタル音声広告

デジタル音声広告(オーディオアド)は、インターネットラジオや音楽配信サービスにて配信できる広告です。近年は音楽配信サービスが拡大していることから、注目度が高まっています。

聴覚に訴えかけるため、ユーザーの記憶に残りやすいという特徴があります。また、ながら聴きされることも多いため、スキップされにくいことも利点です。音声のみで認知度を高めやすく、ブランド認知に効果的です。

デジタル音声広告は、広告を聞いたユーザー数に応じて費用が発生します。1広告再生あたりの費用は、数円程度が一般的です。

成果を上げるWeb広告の選び方

Web広告で成果を上げるためには、適切な媒体を選び、ターゲットに合った戦略の立案が重要です。ここでは成果を上げるためのWeb広告の選び方について解説します。

媒体ごとのターゲット属性を理解する

Web広告にはさまざまな媒体があり、狙いやすい属性がそれぞれ異なります。例えばSNS広告の場合、InstagramやTikTokは若い世代に人気がありますが、Facebookは比較的中高年の利用者が多いという特徴があります。

Web広告の媒体を決める際には、まずはじめに自社が狙うターゲット層を明確にし、そのうえで媒体ごとの特徴を把握することで、最適な選択肢を選びやすくなるでしょう。

顧客属性・購買段階に合わせて広告を選ぶ

Web広告によって、アプローチできる範囲やユーザーの購買意欲には差があります。そのため、顧客の属性や購買段階に合わせて適切な広告を選択することが重要です。

一般的に、顧客の属性は無関心層、潜在層、顕在層に分類されます。

  • 無関心層:自分の悩みに気づいていない、または無関心の状態
  • 潜在層:悩みには気付いているが優先順位は低い状態
  • 顕在層:悩みに対し、優先度が高く解決したい気持ちが強い状態

無関心層には幅広くアプローチできるSNS広告や動画広告、コンバージョンが望める顕在層にはリスティング広告が効果的です。

まとめ

Web広告はターゲット層に絞った配信が可能で、無駄を省いた広告運用が期待できます。さらに、効果計測がしやすく、配信中でも柔軟に内容を変更できるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、競合が多いと単価が高くなりやすく、運用には専門的な知識が必要です。

また、Web広告にはさまざまな種類があり、広告の目的やターゲット層に応じて最適なものを選ぶ必要があります。

自社に合ったWeb広告を把握し効果を最大化するには、正確な効果測定が欠かせません。広告効果測定ツール「アドエビス」は、最新の計測方式でWeb広告の効果測定をサポートします。

アドエビスは1st Party Cookieを活用しているため、3rd Party Cookie規制の影響を受けずにコンバージョン計測が可能です。また、複数の広告媒体利用時に起きやすいコンバージョンの重複計測も防止します。

また、以下のようなメリットもあります。

  • コンバージョン経路や貢献度が簡単に分析可能
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