Google広告のコンバージョン(CV)設定ガイド|手順やよくある疑問を解説
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※2024年8月期_指定領域における市場調査 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
Google広告のコンバージョン(CV)とは、広告によってWebページを訪れたユーザーが目標とするアクションを実行することを指します。適切な行動をコンバージョンに設定し、計測することで、広告の効果を正確に測り、効果的なマーケティング戦略を立てることにつながります。
しかし、Google広告を扱って間もない方や、初めてGoogle広告に携わる方にとっては、コンバージョンの概念や設定方法が分かりにくいかもしれません。
この記事では、Google広告のコンバージョン設定について、基本的な概念から、具体的な設定方法、よくある疑問に対する回答まで、詳しく紹介します。
- この記事で分かること
-
- Google広告のコンバージョン(CV)の概念
- Google広告でコンバージョンを設定する方法
- コンバージョンの設定でよくある疑問とその解決方法
目次
1. Google広告のコンバージョン(CV)設定とは
Google広告のコンバージョン(CV)設定は、広告の効果を測定し、運用していく上で重要です。
ここでは、Google広告のコンバージョンの概要、設定を行う目的、トラッキングの種類について、それぞれ説明します。
1-1. Google広告におけるコンバージョン
広告をクリックしてWebページを訪れたユーザーが、目標とするアクションを実行することをコンバージョン(CV)と言います。コンバージョンとして設定するアクションは、企業や業界によって異なりますが、商品・サービスの購入や問い合わせ、資料請求、会員登録などが一般的です。
Google広告においてコンバージョンという言葉を使用する場合、リスティング広告やディスプレイ広告を経由して発生した成果のことを指します。例えば、ユーザーがリスティング広告をクリックしてECサイトに飛び、そこで商品を購入することで、コンバージョンとしてカウントされるよう設定できます。
⇒ 広告におけるコンバージョンとは?CVを増やすためのポイントを解説
1-2. Google広告のコンバージョン設定を行う目的
Google広告でコンバージョンを設定する主な目的は、広告施策のPDCAサイクルを適切に回すことです。
コンバージョンを設定すると、広告キャンペーンの定量的な成果が可視化されます。コンバージョン数が目標を上回っている場合は成功要因を、下回っている場合はボトルネックを特定できるため、PDCAサイクルを効果的に回しやすくなります。
また、マーケティング戦略を立てるためにもコンバージョン計測は重要です。コンバージョンを測定・把握することで、今月の実績や過去の実績、ほかの指標との関連性や法則を見つけることができます。これは、マーケティングにおける改善策や今後のアクションプランを立てる際に役立つでしょう。
1-3. Google広告のコンバージョントラッキングの種類
Google広告におけるコンバージョントラッキングには、主に以下の4種類があります。
- ウェブサイトのコンバージョン
対象:ウェブサイト上でのアクションを計測する
例:商品・サービスの購入、メールマガジン登録、ボタンのクリックなど - アプリのコンバージョン
対象:アプリに関するアクションを計測する
例:アプリのダウンロード、アプリ内での課金・購入など - 電話通話のコンバージョン
対象:広告経由での通話数を計測する
例:電話番号のクリック、ウェブサイトに掲載された電話番号への問い合わせなど - オフラインのコンバージョン
対象:Google広告外のアクションを計測する
例:広告掲載後に発生した店頭での商品購入や来店数、イベントへの参加など
コンバージョン トラッキングは、自社のビジネスモデルや商品・サービスの内容、顧客との接点などを踏まえて、最適な方法を選択しましょう。
2. Google広告でコンバージョン(CV)を設定する方法
Google広告でコンバージョンを設定する方法は、主に以下の3つです。
- サイトにコンバージョンタグを直接設置する方法
- Googleタグマネージャー(GTM)を使用して設定する方法
- GA4(Google Analytics4)からGoogle広告にインポートする
ここでは、それぞれの方法について、具体的な手順を詳しく説明します。
2-1. サイトにコンバージョンタグを直接設置する方法
まずは、Google広告で発行したコンバージョンタグを、自社のWebサイト上に直接埋め込む方法について解説します。
Google広告のコンバージョンタグには、以下の2つの種類があります。
- Googleタグ:Google広告アカウントに発行されるタグ
- イベントスニペットタグ:コンバージョンイベントごとに発行されるタグ
Google広告上でタグを発行して、それをサイトに直接埋め込む方法であるため、他ツールを使用しない点はメリットですが、HTMLの編集が必要なため、基本的なコーディング知識が求められる点に注意しましょう。
この方法でコンバージョン設定を行う際の手順は以下です。
- Google広告にログインし、左メニューから「作成」→「コンバージョン アクション」を選択
- 「ウェブサイト」「アプリ」「電話件数」「インポート」のなかから、トラッキングするコンバージョンの種類を選ぶ。今回は例として「ウェブサイト」を選択。
- コンバージョン測定の対象となるサイトのURL を入力し、スキャンをクリックする。
- 「手動でコンバージョン アクションを追加」をクリック
- 「カテゴリ」「コンバージョン名」「値」「カウント方法」などを設定し、「完了」をクリック。画面が戻ったら「保存して次へ」を押す。
- サイトコードの編集画面が開いたら、「Googleタグ」または「イベントスニペット」をコピーorダウンロードして、「完了」を選択
- Googleタグの設定方法は「ウェブサイトで検出されたGoogleタグを使用する」「手動でインストールする」から選択できる。ウェブサイトに既にGoogleタグが埋め込まれている場合は前者を選択する。
- ウェブサイトにダウンロードしたタグを設置する。Googleタグはウェブサイトの全てのページの<head>内に、イベントスニペットタグは対象ページの、例えばサンクスページなど成果を計測するページの<head>内に設置する。
2-2. Googleタグマネージャー(GTM)を使用して設定する方法
次に、Googleタグマネージャー(GTM)からコンバージョン設定を行う方法です。
Googleタグマネージャーは、Googleが提供するHTMLタグの発行・管理ツールです。この方法では、HTMLファイルを直接編集する必要がないため、コーディングの知識が不要で、設定が簡単に行える点が大きなメリットです。また、Google広告以外のタグもすべてGoogleタグマネージャーで一元管理ができます。そのため、管理するタグが複数ある場合にとても便利な方法といえます。
- 「サイトにコンバージョンタグを直接設置する方法」と同様の手順をGoogle広告上で進め、タグの設定方法で「Googleタグマネージャーを使用する」を選択する。
- コンバージョンIDとコンバージョンラベルが発行されるためメモしておく。
- Googleタグマネージャーを開き、「新しいタグを追加」を選択
- 「タグの設定」の右上のペンマークを押し、タグタイプを選択する。ここでは「Google広告」→「Google広告のコンバージョントラッキング」を選ぶ。
- タグの設定画面に移行するため、2の手順でメモしておいたコンバージョンIDとコンバージョンラベルを入力する。これにより、Google広告とGoogleタグマネージャーが連携される。
- コンバージョン測定が行われるタイミングを決定する「トリガー」を設定する。通常のコンバージョン測定であれば、デフォルトの設定の「All Pages」を選べば問題ない。※特定のページでのみトリガーを発動させる場合は、特定のURLやイベント(ボタンのクリック、フォーム送信など)を指定して、カスタムトリガーを設定する。
2-3. GA4からGoogle広告にインポートする
最後に、GA4で目標を設定した後、Google広告にそのデータをインポートする方法について紹介します。
GA4(Googleアナリティクス 4)は、Googleが提供している、ウェブサイトのアクセス数やコンバージョン数などを確認できるアクセス解析ツールです。各広告媒体のコンバージョンをGA4上で評価できるのがこの方法のメリットといえます。
この方法を使用する場合には、以下の2点をあらかじめ行っておく必要があります。
- Google広告とGA4をあらかじめリンクさせておく
- GA4側でコンバージョン設定を行っておく
詳細については、以下のページをご参照ください。
上記を準備したうえで、GA4からGoogle広告にコンバージョンをインポートする手順は以下の通りです。なお、GA4とGoogle広告の連携には反映までにタイムラグが発生する場合があるため、データが正しくインポートされるまで数時間待つことを推奨します。また、すでにGoogle広告で設定しているコンバージョンと重複しないよう、GA4で設定するコンバージョンアクションを事前に確認しておきましょう。
- Google広告にログインし、左メニューから「作成」→「コンバージョン アクション」を選択
- トラッキングするコンバージョンの種類で、「インポート」を選択。「Googleアナリティクス4プロパティ」の「ウェブ」版をクリックした上で「続行」ボタンを押す。
- インポートするコンバージョン アクションを選択し、「インポートして続行」をクリックする。
- 概要画面から、GA4でコンバージョン設定しているアクションが一覧化される。
3. Google広告のコンバージョン(CV)設定についてよくある疑問
ここまで、Google広告におけるコンバージョンの設定方法について解説してきました。しかし、実際にコンバージョンを設定すると、問題や疑問が生じることがあるでしょう。
以下では、Google広告のコンバージョン設定に関するよくある質問と、その解決策を紹介します。
3-1. Google広告のコンバージョン設定を確認する方法は?
Google広告のコンバージョンが正しく機能しているかは、各コンバージョンアクションの「ステータス」から確認できます。ステータスには、コンバージョン設定に関する進捗や動作状況が表示されているため、エラー内容も特定しやすくなります。
確認までの主な手順は、以下の通りです。
- メニューの「目標」をクリック。「コンバージョン目標」として各コンバージョンが表示される
- 表示されている「ステータス」を確認
3-2. Google広告のコンバージョンを複数設定する方法は?
Google広告では、単一だけでなく複数のコンバージョンを設定することが可能です。異なる種類のユーザーアクションをそれぞれトラッキングし、組み合わせることで、より詳細な分析を行うことができます。
主な手順としては、単体のコンバージョン設定と同様です。
ただし、コンバージョンの種類が増えると、分類方法が複雑化し、効果検証が煩雑になるので注意が必要です。識別しやすいコンバージョン名を設定したり、Googleタグマネージャーを用いてコンバージョン設定を行うのが望ましいでしょう。
3-3. Google広告のコンバージョンが計測されないときに考えられる原因と対処法は?
コンバージョン設定直後は、まだ計測が反映されていないことがよくあります。そのため、しばらく時間を置いてから再度確認してみるのがよいでしょう。
一定時間を置いてもコンバージョンが計測されない場合、以下の点を確認してみてください。
- トリガーの条件が正しく設定されているか
- サンクスページのURLが正しく設定されているか
- コンバージョンタグがサンクスページに設置されているか
- Googleタグマネージャーが正常に動作しているか
通常、コンバージョンの計測データが反映されるまでには、ラストクリックモデルなら約3時間、他のモデルでは約15時間かかってしまいます。
しかし、広告効果測定ツール「アドエビス」であれば、5~30分程度で管理画面に反映されるため、タイムラグなくコンバージョン計測を行うことができます。詳細については、以下のダウンロード資料をご参照ください
⇒ アトリビューションモデルとは?モデルごとの特徴や選び方を解説
4. アドエビスでより迅速かつ正確にコンバージョン計測ができる
Google広告の主なコンバージョン設定方法は、サイトにタグを直接設置する方法、Googleタグマネージャー(GTM)を利用する方法、GA4からGoogle広告にコンバージョン設定をインポートする方法の3つがあります。
ただし、コンバージョンの設定直後はすぐに計測することができず、通常、計測結果の反映まで約3~15時間ほどかかってしまう点は迅速な意思決定が求められる場面では、ネックとなり得るでしょう。
しかし、広告効果測定ツール「アドエビス」なら、前述のように設定直後からほぼタイムラグなくすぐにコンバージョン計測が可能です。
また、アドエビスには、迅速な効果計測だけでなく、以下のような特長も兼ね備えています。
- 3rd Party Cookie規制にも対応した最新・高精度のデータ計測
- 複数の媒体で広告運用をする際に起きがちな、コンバージョンの重複計測を防止
- 外部ツールとの連携により、広告コンバージョンと実際の購買データを紐づけが可能
- 広告の直接効果だけでなく、間接的な効果も含めて広告施策全体を評価できる「再配分CV」「TCPA(Total Cost Per Action)」なども計測可能
- コンバージョンに至るまでの経路を可視化し、ユーザーの行動パターンを詳細に把握
- Google広告やFacebook広告など主要媒体の表示回数、広告コストを日次で自動に取り込むことができ、アドエビスで計測するための広告登録の自動化も可能
広告運用をもっと効率化したいと考えている方は、アドエビスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。詳細については、以下のリンクから資料をダウンロードいただけます。ぜひ一度ご覧ください。
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