広告におけるコンバージョンとは?CVを増やすためのポイントを解説
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※2024年8月期_指定領域における市場調査 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
Web広告におけるコンバージョン(CV)とは、商品購入や会員登録といった最終的な成果のことを指します。これはWeb広告を運用する上で、非常に重要な指標です。
本記事では、Web広告におけるコンバージョンの概要や種類、増やすためのポイントなどを詳しく解説します。
- この記事で分かること
-
- Web広告におけるコンバージョンの概要が分かる
- コンバージョンの種類とその特徴が分かる
- CVを増やす方法と正確なコンバージョン計測について分かる
目次
1. 広告におけるコンバージョン(CV)とは
コンバージョン(Conversion/CV)は、「転換・変換」という意味を持ちます。Webマーケティングの世界では「(Webサイトやモバイルアプリなどで発生する)最終的な成果」として用いられるのが一般的です。ただし、この「最終的な成果」は、広告を出稿する目的によって大きく異なります。
例えば、ECサイトであれば商品購入がコンバージョンとなるでしょう。一方、BtoBビジネスであれば資料請求や問い合わせをコンバージョンとして設定するケースが多いです。特にWeb広告においてコンバージョンは、広告運用のゴールとなる重要な指標の一つです。
広告は、単に画面上に表示されたりクリックされたりするだけでは、必ずしも成果につながるわけではありません。クリックされているにもかかわらず成果が出ていない状態では、むしろ広告費の浪費につながる可能性があります。
だからこそ、コンバージョンをいかに効率良く獲得できるかが、広告運用の成否を決める重要な要因となるのです。
⇒ Google広告のコンバージョン(CV)設定ガイド|手順やよくある疑問を解説
1-1. コンバージョンの例
コンバージョンは基本的に、広告の遷移先(ランディングページ(LP)や特定のWebページ)で発生します。そのため、遷移先のページによって設定すべきコンバージョンが異なります。
業種ごとに、主要なコンバージョンの例を以下の表にまとめました。
業種 | コンバージョンの例 |
---|---|
ECサイト |
商品の購入、カートへの追加 |
BtoBサービス |
資料請求、問い合わせフォーム送信など |
不動産や買取業者など(自社サイトを持っている事業者) |
資料請求、内覧予約や買取・見積依頼など |
人材紹介業者など(メディアサイトに他社のサービスなどを掲載している事業者) |
求人応募、メールマガジン登録、会員登録など |
1-2. コンバージョンに関連する用語
Web広告のCVについて理解を深める上で、まずはコンバージョンに関連する基礎的な用語として、以下の3点について押さえておきましょう。
- コンバージョン数
- コンバージョン率(CVR)
- コンバージョン単価(CPA)
それぞれの用語について詳しく解説していきます。
1-2-1. コンバージョン数
コンバージョン数とは、コンバージョンが発生した件数のことです。例えば、「問い合わせ」をコンバージョンに設定していて、50件の問い合わせが発生した場合、コンバージョン数は50となります。
単に「コンバージョン」や「CV」と言う場合は、このコンバージョン数を指していることが多いです。
1-2-2. コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(Conversion Rate/CVR)は、広告のクリック回数のうち、どの程度コンバージョンにつながったかを表す指標です。広告がクリックされると遷移先のLPやWebページが表示されるため、遷移先ページのアクセス数に対するコンバージョンの割合とも言えます。
コンバージョン率が高いほど、遷移先ページにアクセスしたユーザーに対して、効率良くアクションを促せていることを表します。つまり、費用対効果が良い状態と言えるでしょう。
以下がコンバージョン率の計算式です。
コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100(%)
例えば、広告が5,000回クリックされて、そのうち200件のコンバージョンが発生した場合のコンバージョン率は以下のとおりです。
200件(コンバージョン数) ÷ 5000回(クリック数) × 100 = 4%(CVR)
⇒ GA4のコンバージョン率(キーイベント レート)の確認方法|手順・見方を解説
1-2-3. コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(Cost Per Action/CPA)は、コンバージョンを1件獲得するための費用のことです。日本語では「顧客獲得単価」とも呼ばれます。
一般的には「広告費 ÷ コンバージョン数」で算出されますが、「クリック単価(CPC) ÷ コンバージョン率」で算出するケースもあります。
コンバージョン単価を算出する目的は、広告の費用対効果を把握することです。広告費を下げる、あるいはコンバージョン件数を増やす施策を実施すれば、広告の費用対効果は高まり、広告運用の改善が見込めます。
2. コンバージョンの種類
コンバージョンに関する基礎用語を抑えたところで、次はコンバージョンの種類について見ていきましょう。
コンバージョンの主な種類は以下の通りです。
- 総コンバージョン
- ユニークコンバージョン
- 直接コンバージョン
- 間接コンバージョン
- クリックスルーコンバージョン
- ビュースルーコンバージョン
一つずつ解説していきます。
2-1. 総コンバージョン
総コンバージョンは、コンバージョンが発生したすべての件数のことです。後述するユニークコンバージョンはユーザー数を基準としますが、総コンバージョンではコンバージョン件数を基準とします。
先ほどの例を用いて、ECサイトに遷移した1人のユーザーが一度に3点の商品を購入したとしましょう。この場合、ユニークコンバージョンの回数は1ですが、総コンバージョンの回数は3となります。
つまり、総コンバージョンは「どれだけの売上(成果)を得たか」を見るための指標とも言えるでしょう。
2-2. ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンは、コンバージョンした人数を指します。ユーザーが1人でも複数回コンバージョンが発生するケースがありますが、ユニークコンバージョンではそれを1回としてカウントします。
例えば、ECサイトで商品購入をコンバージョンとして、1人のユーザーが一度に複数商品を同時購入したとしましょう。この場合、ユニークコンバージョンでは1回としてカウントされます。これは、コンバージョンは複数回発生しているものの、ユーザー数は1なので、ユニークコンバージョンも1回としてカウントする仕組みです。
つまり、ユニークコンバージョンは「どれほどの顧客(ユーザー)を獲得したか」を見る指標とも言えるでしょう。
2-3. 直接コンバージョン
直接コンバージョンとは、広告クリック→遷移先ページ移行→そのページでコンバージョンという一連の流れの中で、直接的に発生したコンバージョン件数のことです。広告をクリック後、一度も遷移先ページを離れずにコンバージョンが発生すると、直接コンバージョンとしてカウントされます。
ユーザーが離れることなく即座にコンバージョンに繋がっているので、Webマーケティングでは、これが理想的なコンバージョンの獲得方法だと言えるでしょう。特にリスティング広告の場合、商品やサービスを検索しているユーザーへのリアルタイムなアプローチが可能なため、直接コンバージョンにつながりやすいです。
2-4. 間接コンバージョン
間接コンバージョンは、広告経由でアクセスしたもののコンバージョンしなかったユーザーが、再度アクセスした際にコンバージョンしたなどの、間接的にコンバージョンへとつながった件数です。初回の広告クリックでコンバージョンに至らなくても、後日別のルートからLPやWebページに流入してコンバージョンにつながるケースがあります。このように、ユーザーが一度広告を離れ、再度サイトを訪問して得られる成果が間接コンバージョンです。
例えば、ブックマークした遷移先ページの再訪問や、検索エンジンや口コミサイト、初回とは別の広告を経由して再びサイトに戻ってくるケースなどが挙げられます。
2-5. クリックスルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしたことをきっかけにコンバージョンが発生することを指します。その場でコンバージョンが発生せずとも、一定期間内に再びサイトを訪問してコンバージョンが発生した場合、1回としてカウントするのが一般的です。
例えば、Google広告の場合、広告をクリックしてから30日以内のコンバージョンをクリックスルーコンバージョンとして計測します。
2-6. ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンは、広告を見たその場ではコンバージョンに至らなかったものの、その後サイトを訪問してコンバージョンが発生することです。
ただし、広告を出稿するプラットフォームによって定義が異なる場合があります。例えば、スクロールしたページに広告があっただけでもビューしたことになるのか、広告が半分しか画面に表示されていなかった場合にもビューしたことになるのかなどの違いです。
3. コンバージョンを増やすには
コンバージョン(CV)を増やすための、基本的な方法としては、以下の2つがあります。
- クリック数を増やす
- コンバージョン率(CVR)を上げる
順番に解説していきます。
3-1. クリック数を増やす
Web広告では、クリックされない限りコンバージョンは発生しないので、いかにクリック数を増やすかがコンバージョン獲得の肝です。
ただし、コンバージョンする確率が低いクリックをいくら増やしても、コンバージョン数は増加しません。つまり、コンバージョンする確率が高いクリックをどうやって増やすかが重要です。
コンバージョンする確率が高いクリックを増やすには、以下のポイントを見直してみましょう。
- クリエイティブの内容
- 配信地域や時間
- 広告の掲載先
これらを見直す際は、ペルソナをもとにターゲットを絞り込み、そのニーズに沿った訴求方法を検討しましょう。
3-2. コンバージョン率(CVR)を上げる
コンバージョン率とは、広告のクリック数に対するコンバージョン件数の割合のことです。コンバージョン数を増やすには、クリック数を増やすだけでなく、このコンバージョン率を上げることも必要です。
クリック数を増やす場合はクリエイティブを見直すことが重要ですが、コンバージョン率を上げる場合には遷移先のLPやWebページの内容を改善することが大切です。例えば、LPの構成を見直したり、CTA(Call To Action/行動喚起)の配置や順序を変えたりしてみましょう。
また、商品やサービスがターゲットユーザーにとって本当に価値があるかどうかを、製品開発の段階まで振り返って考えてみることも有効です。
4. 正確なコンバージョン計測が重要な理由
近年、サードパーティCookie規制の観点から、コンバージョンのデータ取得が以前と比べて困難になっています。そのほかにも、様々な要因によって、各広告媒体管理画面の計測データと実際のコンバージョン数が乖離する現象が起きています。
加えて、多くの媒体管理画面では直接コンバージョンしか計測できないケースもあり、認知目的の間接コンバージョンは計測できません。また、ユーザーが複数媒体の広告をクリックすることで、コンバージョンが重複するケースもあります。
これらによる実際のコンバージョンと計測データの乖離は、広告運用において致命的です。正確なデータの計測は、適切な改善策を打つために欠かせません。
アドエビスなら、サードパーティCookie規制にも対応しており、複数広告媒体利用による重複計測も防止しているので、現実に即したデータを計測できます。
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5. 正確なコンバージョン測定にはアドエビスが役立つ
Web広告においてコンバージョン(CV)は、インターネット上で発生する最終的な成果として用いられます。
何をコンバージョンとするかは、広告出稿の目的によって様々です。具体的には、商品購入や資料請求、問い合わせなどがあります
また、コンバージョンにも、総コンバージョンやユニークコンバージョンなど、いくつかの種類があります。
コンバージョンを増やすためには、まずクリック数を増やすか、コンバージョン率(CVR)を上げるのが基本です。そのうえで、迅速かつ正確なデータ計測を行い、適切な改善策を練ることが重要です。
しかし、近年では3rd Party Cookie規制によって、実際のデータと計測データに乖離が生じるようになりました。加えて、直接コンバージョンしか計測できない、複数媒体の広告でコンバージョンが重複するなどの問題も多発しています。
アドエビスでは、Cookie規制対策にもなる1st Party Cookieを使用しているため、データの乖離や重複計測といった課題も解決できます。更に、リアルタイムで計測したデータを瞬時に反映してくれるので、迅速に改善策や対策を講じることができます。
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